黒部市下水道バイオマスエネルギー利活用施設では、
バイオマスエネルギーを利用してリサイクルをしています。
エコワークと題した3つの特長から、この施設のエコを学びましょう。
この施設のバイオマスエネルギー原料のメインとなるのは、
同じ敷地内の下水処理施設からやってくる濃縮された「汚泥」です。
これに「コーヒー粕」を混ぜ、原料としています。
汚泥はこれまで、そのほとんどが有償処分されてきました。
捨ててしまうしかなかった汚泥を資源として利用しています。
※【汚泥】…下水処理施設では トイレや風呂、生ごみ等が入った汚れた水をキレイな水に戻しています。その工程で残る泥状のものが汚泥(余剰汚泥)です。
消化汚泥はボイラー熱を利用した乾燥機で乾燥・燃料化します。
ボイラー熱源はバイオガスだけで、化石燃料を一切使いません。
多くの熱源を必要とする乾燥・燃料化工程を化石燃料不要にできたことで、 施設全体の化石燃料使用量を大幅に削減しています。
※【化石燃料】…地質時代を通じて動植物などが地中に堆積し、長い年月をかけて地圧や地熱により
変成されてできた有機物のこと。石炭・石油・天然ガスなど、燃料として用いられるものの総称。
ボイラー熱源に利用して余った分のバイオガスで発電をしています。
発電量には波がありますが、平均すると一般家庭の約80世帯分となり、
場内使用することで節電しています。また、発電量の多い日には 同じ
敷地内の下水処理施設へ送電し、残さず・ムダなく利用しています。
肥料は「くろべ緑花王」という名前で肥料登録され、富山県内の(有)花の生産農場で花づくりに利用されています。
また 同経営による「氷見あいやまガーデン」でも広大な敷地に
四季を彩る美しい花々づくりに役立てられています。